#都営車運用解説 第0回:ぷろろーぐ
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ここ2年(もっと言えば直近1年くらいですが)で都営車の魅力にすっかりハマったのはこのブログを見ていただいてる方は良くお分かりかと思います。
その魅力がどうすれば伝わるかなって考えた時に、都営車の魅力ってのが
『運用範囲の広さ』
にやっぱりあると。
過去に直通していた上野・東成田まで含めるとその運用範囲は213.1Km。
東京からいわきまでが215Kmとのことですから、それに匹敵する運用範囲の広さを誇るわけですね。
そして京急・都営・京成・北総の4者での直通運転をするということで種別・行先のパターンも複雑であり、更にそこに運用番号が入ってくるともう大変。ここ20年での運番・種別・行先のパターンは1000を超える複雑さ。そりゃぁ今までに行先として設定されたことがある駅数が27駅もあるんですからそうなりますよ。
ただ、都営車に限らずやっぱり問題なのが、ネットには過去の情報があまり載っていないということ。
あの四直資料室さんでも運用表が公開されているのは2016年改正ダイヤからで、それ以前の運用表については中々見つけることができません。
無いなら作っちゃえ。
持前の時刻表コレクションを存分に発揮できる機会なわけですね笑
そこで昨年…か一昨年くらいからExcelで都営車の運用表を作り始め、今年の初夏に大量の資料が手に入り一気に作業が進みました(おい受験生)
そしてこの度、150冊の時刻表がありながら偶然に次ぐ偶然で該当の時刻表が1冊も無かった2002年改正を除き21世紀に入ってからの全ての運用表作成が"ひとまず"完成。
作った時期によってバージョンが4つくらいに分かれてしまっているのでそのデザインなんかを統一して、5300形が引退する頃に全て公開で切ればいいなぁなんて思ってます。が、果たして5300形が引退するのはいつになることか。5527編成の試運転も終わり、正直別に今日引退してもそんな大々的な問題は起こらないかなぁなんて。
21世紀の、21世紀の、といってるのは5300形の登場が1991年だからですね。
僕の資料は基本的に東京時刻表なんですが、東京時刻表の刊行が1998年、京急線の運用が載るのが1999年改正から、都営・京成・北総の運用が載るのが2000年改正から。
京急時刻表に列番が載るのは2001年改正から。
それに比べて凄いのは京成時刻表で、なんと創刊号の1981年当時から列車番号がしっかりと記載。
更に1985年以降は両数も記載されています。
これが何を意味するかというと、簡単に言えば『5300形の運用が区別できる』
1991年の5300形登場時、都営車に限らず地下鉄直通運用にはまだ6両編成がかなり残っていました。
都営車の運用~といっても僕は5300形・5500形の運用に注目しているわけであり、仮に
『XXT 急行 西白井』
ってのがあってもそれが6連限定運用だったら5300形はそれに充当されることは無いわけです。
そうなると僕の趣味嗜好からは若干外れるな…と。その区別がちゃんとできる両数の記載は本当に助かります。助かるのは1991年から5000形引退の1995年までの短い時期に限りますが笑
2.京急ファンも発行が待ち遠しい!? 最近は京急・京成同時ダイヤ改正というのも増えましたが、京成のダイヤ改正・修正が近づくと、京急ファンも時刻表の発売を待ち望みます。何故?それは「列車番号」の存在です。「なぁ~んだ、それなら他社の時刻表でも載ってるじゃん!」確かにそうですが、日本一複雑さを究めた運行体系のため、列車番号でどの会社の車両が入るか一目でわかるこの「京成時刻表」が重宝されるのが一点、もう一点は1998年までは京急の時刻表には列車番号が載せられていないことにありました(現在は掲載されています)。まあ、普通に時刻だけを調べるのなら列車番号はいらないものなのですが、我々鉄道趣味な人々には必要不可欠なものなのです。
とこのサイトにも書かれている通り、列車番号の記載は本当に重要です笑
しかし京成時刻表…高い!!めっちゃ値段が高い。買えない。手が届かない。そんなこんなで持っている京成時刻表は僅かであり、更にそれに対応する京急時刻表を持っていないと京急線内の時刻が分からない…!!って感じで90年代については行き詰っている状況です。
さて、ここまで語ったところで実際運用表をどんな感じで作ったかを見て頂こうと思います。
色合いは京急の特別塗装車運行予定をほぼ丸パクり。鉄道会社が運用表に使ってるんだから視認性は抜群だろうと思ったらそのとおりで、個人的にはかなり見やすい色合いになった&どの種別色も邪魔しない色になっているなぁと。
さぁ次回…といってもこの後更新予定ですが、記念すべき第1回は2001年改正・平日01Tをお届けしようと思います。
尚、2016年以前のダイヤ(ほぼ全部じゃねぇか)に関しては僕が目視したことのある部分が極端に少ないため憶測がかなり含まれるほか、間違った情報を誤って掲載してしまう可能性があります。
そういった内容を見つけた際は訂正していただけると幸いです。
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と、言うことで今回はこの辺で。
いじょう!!!
ーーーここから余談ーーー
京急線内の運番が載ってなくても、京成時刻表に載っていて該当する京急時刻表を持っていればある程度憶測することができます。
新逗子駅の配線は1面1線ですから、例えば高砂発新逗子行だとすればその折り返しは何があってもその電車が着いた折り返し。
羽田駅も当時は乗車・降車ホームが分かれていて折り返しができるのは1本のみですから、仮に折り返しが京急蒲田行の普通車だったとしても…と思いましたが空港線は回送の本数が多くてよく分からん状態でした。
三崎口は2面2線の駅なのでちょっと分かり辛いですが、その前後の運用と繋げれば大方把握できるレベル。
京急線内はいいんですよ。京急線内は。一番の問題が都営線内。
現在の京成時刻表は浅草線の列車も全列車記載されていますが、1997年号以前は"京成線の列車に接続する列車のみ"掲載されていました。
つまり、マゴローの中でも他との接続が無い寂しい列車は記載されていなかったわけなんですね。
更に更に、当時運転されていた西馬込⇔押上の運転系統も一部載っていない!!これは大変なんですよね。
京急時刻表には接続時刻表などと称して泉岳寺駅での浅草線の時刻表が駅で配られる時刻表の形式で配布されています。もちろん列番は載っていません。
1995年以降なら全列車が8連運用なのでいいんですけど、それ以前だと6両か8両かも分かりません。
そして追い打ちをかける問題が、京急線からの直通列車は直通先の時刻が書かれていない。
えっ?どういうことか?
行先しか載ってないんですよ行先しか。ってなわけで僕が憶測しまくって頑張って作った運用表が↓
赤文字が時刻不明の憶測部分。両数は京成時刻表を基にしていますがそれでも謎ばっかり。
なぜ青砥の折り返しで両数が変わるんだ???????????
1008T(であろう列車)から1609Tへの入庫で両数が変わるのは全然分かるんですよ。
なんで青砥で両数が変わる????
何回読んでもこうなんですよ。なんでですかね。
誤植なのかなぁ…どうなんだろう…。
ちなみに709Taと2308Tに至っては始発も終着も前後の列車との運転間隔を考慮しての憶測なので、最悪10分くらい時刻が違う可能性も。これは当時駅で配られていた時刻表を手に入れるしかないんですよね。あーあこれは大変だ。若しくはダイヤグラムを手に入れないと。
ーーー以上余談でしたーーー
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